【金沢市版】遺言書及び口約束での不動産相続に関する事例

金沢市における、「遺言書及び口約束での不動産相続」を事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。

【金沢市版】遺言書及び口約束での不動産相続に関する事例

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1.金沢市にお住まいのT様が、「遺産分割協議で遺言書とは異なる形で実家を相続した事例」

1.金沢市にお住まいのT様が、「遺産分割協議で遺言書とは異なる形で実家を相続した事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 金沢市田上 種別 一戸建て
建物面積 230.05m² 土地面積 149.51m²
築年数 35年 成約価格 1,790万円
間取り 5DK その他 駐車スペースあり
相談にいらしたお客様のプロフィール

金沢市にお住まいの40代のお客様です。
お父様が逝去され、T様ご兄弟のお二人が相続人となりました。

解決したいトラブル・課題

課題
遺言書の記載内容とは異なる形で相続したい

お父様が残された遺言書には、ご実家である一戸建てを長男であるお兄様が相続すると書かれています。
しかし、お兄様は実家を離れ大阪府で暮らしており、金沢の実家に戻るご予定はありません。
T様はお父様のご存命時から現在まで実家に住まわれており、T様ご自身のみならず、お兄様もT様が実家を相続することを望んでいます。

不動屋さんの探し方・選び方

T様は、弁護士さんよりは気軽に相談できるのではないかと、まずは相続に詳しい不動産屋さんに相談してみることにしました。
相続の相談ができる不動産屋さんをインターネットで探し、

  • 不動産相続について詳細な案内がある
  • HPが親切で明るい雰囲気で、相談がしやすい

この2点を魅力に感じた金沢市の不動産会社を選ぶことにしました。

T様の「トラブル・課題」の解決方法

1. 「遺言書の効力」について

まず相続時に最初にすべきことは遺言書の内容の確認です
遺言書に記載されている事項が尊重されますが、相続人全員の合意があれば遺言書とは異なる形での遺産分割も可能です

ただし、相続人以外にも、遺言書に従って財産を遺贈される受遺者や、遺言の執行を依頼された遺言執行者がいる場合は、それら関係者の同意も必要になります。

T様のケースでは、相続人以外の受遺者や遺言執行者はいませんでしたので、お兄様の同意も得られれば遺言書と異なる形でT様が遺産を引き継ぐことも可能です。

その際、遺産分割協議を開き遺産分割協議書に分割方法を記します。

遺産分割協議書はご自身でも作成可能ですが、不安な方は司法書士や行政書士などの専門家に依頼するのが良いでしょう。

2.「結果」

T様ご兄弟は遺産分割協議書を作成し、お兄様に代わってT様が実家を相続することができました。
しばらくはそのままお住まいになるご予定ですが、将来的には売却をご検討とのことです。
売却の際はご相談いただけるとお知らせ頂き、その際は全力でサポートいたします所存です。

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2.大阪府にお住まいのB様が、「自筆証書遺言に不足情報があったが、無事売却できた事例」

2.大阪府にお住まいのB様が、「自筆証書遺言に不足情報があったが、無事売却できた事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 金沢市弥生 種別 一戸建て
建物面積 254.33m² 土地面積 272.51m²

築年数 40年

成約価格 2,100万円

間取り 5LK その他
相談にいらしたお客様のプロフィール

大阪府にお住まいの60代のお客様です。
ご実家である一戸建てを相続することになりましたが、B様のお父様の遺言書の記載に不足情報があり、この遺言書でも相続可能か相談に来られました。

解決したいトラブル・課題

課題
「自筆証書遺言書」に基づいて一戸建てを相続後すぐに売却をしたい。

B様のお父様が自筆で作成された遺言書には「長男であるB様が一戸建てを相続する。」とだけ書かれていました。
お父様はご実家の一戸建て以外の不動産をお持ちではないので、遺言書にある「一戸建て」がご実家を指していることは、B様にとっては明白なことです。

しかしながら、詳細な所在地番、家屋番号等が記載されていないと情報不足により不動産登記に支障が生じる可能性があると聞き、B様は遺言状通り相続し、売却できるのか知りたいと思われています。

不動屋さんの探し方・選び方

B様は相続に詳しい地元の不動産会社を、インターネットで探してみることにしました。
その中で、

  • 金沢市で相続時におすすめの不動産屋1位
  • 金沢市で不動産売却の実績が豊富

とあった、不動産会社が今の問題を解決してくれるのではないかと選びました。

B様の「トラブル・課題」の解決方法

1.「不足情報がある自筆証書遺言」について

B様のお父様が残したのは法律の専門家により作成された遺言書とは異なる、「自筆証書遺言」でした。

自筆の遺言書の記載内容としては

  • 遺言者が自筆で全文作成してある
  • 日付、氏名、印鑑がある

の2点を満たしていれば効力を持ちます。

B様のお父様の遺言書は、遺言書の検認を行って開封した上で、上記2点を満たしていたため法的に有効です。

また、遺言書は、「遺言者の真意を合理的に探求し、できる限り適法有効なものとして解釈すべきである」との最高裁の判決が出ています。
つまり、お父様の遺言書で不動産を特定するための情報が欠如していても、特定の証明さえできれば、相続ができる可能性があります。

2.「結果」

B様に、まずは不動産の特定を証明するため、名寄帳や納税記録が分かる固定資産税納税通知書等をお持ちいただきました。
手続きは弊社が紹介した司法書士とともに登記官と協議し、無事申請の許可が下り不動産登記を終えられました。

そして一戸建てを売りに出し、無事ご希望通り4か月で売却することができました。
B様に「どうなる事かと思ったけど無事に売却できて良かった。丁寧に対応してくれてありがとう。助かりました。」とおっしゃっていただきました。

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3.滋賀県にお住まいのJ様が、「実家のマンションを口約束に従って相続した事例」

3.滋賀県にお住まいのJ様が、「実家のマンションを口約束に従って相続した事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 金沢市法島町 種別 マンション
専有建物面積 103.53m² 築年数 35年
成約価格 1,250万円 間取り 3LDK
その他 コンビニが隣にある
相談にいらしたお客様のプロフィール

J様は滋賀県にお住いの50代のお客様です。
お父様が亡くなられて、実家のマンションを相続することになりました。

お父様は生前マンションと預金を、姉妹二人で均等に分けて欲しいとおっしゃっていたそうです。
しかし口約束のみで遺言書を書いていなかったためご遺志通り相続できるのか知りたいとお望みです。

解決したいトラブル・課題

課題
実家のマンションを口約束通りに相続したい。

お父様は口約束で、相続財産を姉妹で均等に相続して欲しいとおっしゃっていました。
相続財産として預金800万円とマンションがあります。

不動産会社の探し方・選び方

J様は、インターネットで相続に詳しい不動産会社を探すことにしました。
ホームページを閲覧していると

  • 不動産相続専門サイトを設けていて、士業との連携がある
  • 売却実績が豊富

これらの点が目に留まり、金沢市の不動産会社に姉妹で相談に行くことにしました。

J様の「トラブル・課題」の解決方法

J様ご姉妹に口約束の相続の効力と、相続を実現させるための方法を下記の通りご説明いたしました。

1.遺言と口約束の違い

「遺言」は「遺言書」として書面で作成する必要があり、口約束は遺言としては認められません。

しかしながら「口約束」は贈与者の死去により効力を生じる「死因贈与」という贈与契約の一つであり、法的効力を持ちます。遺言と異なり、書面は不要です。

また、遺言は被相続人の意志のみで成立しますが、口約束である「死因贈与」の成立には贈与者、受贈者双方の合意が必要です。

2.遺産相続分割協議で「口約束」の合意をする

口約束の相続でも、相続人全員の合意が得られれば相続が成立します。

そのためには、「遺産分割協議」という遺産分割についての話し合いの場を設け、遺産分割協議書に相続の内容を明確に記す必要があります。

遺産分割協議には相続人の全員の参加が必須です。

全員が集まるのが難しければメールや電話でのやり取りでも可能です。

3.「結果」

相続人はJ様ご姉妹のみで、お父様の意思を尊重したいと合意されていたので、弊社のサポートのもと遺産分割協議書を作成し、円滑に相続手続きを済ませることができました。

マンションもコンビニやスーパー、バス停が徒歩圏内にあり緑が多い好立地であったため、約3ヶ月で無事に売却できました。